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令和6年(2024年)度企画展Ⅲ 『鏡のかがやき』
装飾古墳の代表的な文様である円文は、円形の青銅鏡を表現していると考えられています。古代中国を起源とする鏡が、弥生時代に日本列島にもたらされ、古墳時代になると大量の鏡が古墳に副葬されるようになります。熊本県内の古墳からも三角縁神獣鏡を始めとする様々な鏡が見つかっています。
県内で発掘された弥生・古墳時代の鏡30点のほか、神まつりに使われた石や土でつくられた鏡の模造品などと共に、近年嘉島町の古墳で発見された、鏡をつりさげた様子が描かれた家の埴輪(はにわ)を展示します。この家形埴輪は周りを塀で囲まれた大変珍しいもので、本企画展が初めての公開になります。古墳時代の人々にとって、鏡がどのようなものであったのか、熊本の地で発展した装飾古墳に鏡(円文)が描かれたのはなぜなのかを、展示品を通して考えます。
「企画展特別講座」やギャラリートーク、円文を探しながら装飾古墳室をめぐる「クイズ探検円文を探せ!」、金属を使った鏡づくりから、気軽に参加できる缶バッジやキーホルダー作りなど。大人から子どもまで鏡のかがやきを楽しんでもらえるよう、様々な関連イベントも企画しています。どうぞふるってご参加ください。