学芸員のお仕事紹介~その1 坂口さん編~
熊本県立装飾古墳館は全国で唯一の装飾古墳専門の博物館です。博物館には専門の学芸員がいるのですが、学芸員ってどんなお仕事をしているのでしょうか?
普段なかなか目にすることのない学芸員のお仕事について、不定期ですがご紹介していきたいと思います。

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だから古墳館オリジナルジャンパーが似合うのです。
坂口さんは長い間、ここ装飾古墳館に勤務しているすごい学芸員なんです。今回は坂口さんのお仕事の様子を少しだけご紹介します。
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学芸員のお仕事と言えば館内外の展示物の説明・案内、企画展やイベントの開催、調査研究等を想像されるかと思いますが、その他に各地へ出向いて体験教室を実施したり、講演を行うこともあります。

11月29日(「石人石馬と装飾古墳~黄泉の国と王を護るモノ~」と題して、鳥取県米子市淀江文化センターで講演を行い、装飾古墳の魅力を伝えてきました。講演の前には、参加者と一緒に古墳群をめぐり解説も行いました。年に数回、このような「お呼ばれ」があるんです。

この日、講演や古墳巡りに参加された方々は古墳や歴史に興味のある方が多く、熱心に講演や解説を聞かれ、講演後の質疑も活発だったそうです。このように装飾古墳館を飛び出し、県内はもちろん、県外のイベントや、国外の研究者の方に対しても解説をすることもあるんです。

講演や解説にとどまらず、体験教室でも多くのお客様に本物の体験をしてもらおうと、日々、一生懸命、取り組んでいますよ。写真は赤米体験教室での「熱い」説明の様子です。身振りにも、思わず力が入ります。
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また、館外でも様々な委員を務め、文化財の保護、教育・普及に貢献しています。ごく一部ですが紹介します。
文化庁古墳壁画の保存活用に関する検討会ワーキンググループ委員(2012~2014年)
九州国立博物館「みんなでまもるミュージアム」事業ワーキング委員(2014~2016年)
山都町通潤橋保存部会委員(2016年~現在)、韓国人荷大学・古朝鮮研究所「九州古代史研究」コーディネーター兼共同研究者(2020年~現在)

ジャーン!
実は坂口さん、当館での長年の功績が認められ、先日大阪市で開催された第73回全国博物館大会において、令和7年度公益財団法人日本博物館協会博物館功労者顕彰を受けたとってもすごい人なんです。もしかしたら館内外での説明・案内や体験教室、講演等で話を聞く機会があるかもしれませんよ。
以上、学芸員のお仕事紹介~その1坂口さん編~でした。