屋嶋城跡(やしまじょうあと)・香川県高松市
屋嶋城は、高安城、金田城とともに西暦667年に築城記事が記された古代山城です。標高270mの屋島南嶺付近に自然の断崖を利用するとともに、土塁や石塁を構築して城を築いています。その総延長は7kmにもなり、古代山城の中でも大きな部類になります。
このたび、城門跡の整備が完了したとのことで、その状況を視察しました。城門は石材の解体修理と積み直しが行われて整備されています。これに加え、スマートフォンやタブレット端末と連動した最新技術によるAR(仮想現実)体験ができるようになっています。これにより、端末に当時の城門の様子が映し出されるようになっています。
城門の整備は、岡山県鬼ノ城のように門そのものを復元する方法、屋嶋城のようにCGを用いて復元する方法とがあります。どちらもそれぞれメリット・デメリットがありますが、鞠智城で城門の整備をする際は、どちらも参考にさせていただこうと思います。
写真上:城門の整備の様子(上から)
写真中:城門の整備の様子(下から)
写真下:ARによる門の表現