杷木神籠石(はきこうごいし)・福岡県朝倉市
杷木神籠石は福岡県朝倉市杷木町の筑後川右岸に所在する全長約2.3kmの古代山城です。これまでの調査で水門2箇所と列石が確認されています。水門2箇所はどちらも残りがあまりよくはありませんが、現在でも水が流れています。
また、城の南側の筑後川沿いには列石が残っています。この杷木神籠石が造られた場所は筑後平野から大分県の日田地域に抜ける交通の要衝地であり、中世には同じ場所に城も築かれました。
また、南側には筑後川が流れ、天然の要害地でもあります。杷木神籠石の近くには斉明天皇の朝倉橘広庭宮の伝承地もあり、それらの関係性にも興味がわきます。
国道386号線沿いには駐車場もありますので、史跡見学には便利です。是非一度訪れてみられてはいかがでしょうか。
写真は上から
第2水門
列石
杷木神籠石から見た筑後川