永納山城跡(えいのうさんじょうあと)・愛媛県西条市・今治市
永納山城跡は、愛媛県西条市今治市にまたがって存在する古代山城です。永納山、医王山という2つの山を土塁と列石で鉢巻状に取り囲んで築城されています。
城内の最高所は132.4mで、外郭線の総延長は2.5kmと推定されています。これまでの調査で、列石の上部には版築による土塁が築かれていること、場所によっては土塁前面の列石が版築による盛土に覆われていることがわかっています。
また、これまで水門推定地とされていた場所で、水門の横に造られた門と考えられる遺構の一部が確認されています。
このほか、岡山県の鬼ノ城と同じく、鍛冶遺構が見つかっています。
今年度(平成28年度)の古代山城サミットは、西条市において開催されます。
写真上:永納山城遠景
写真中:列石の様子
写真下:永納山頂から土塁を望む