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平成20年度 第3回館長講座「石城山神籠石(いわきさんこうごいし)」レポート

平成20年度 第3回館長講座レポート
開催日:平成20年8月10日
テーマ:「石城山神籠石(いわきさんこうごいし)」
講師 :向井一雄氏(古代山城研究会代表)

 第3回は、古代山城研究会の向井一雄氏をお招きし、「石城山神籠石」というテーマでご講演いただきました。
 講演に先立ち、現地の映像を上映しました。映像の中では、光市教育委員会の河原氏から、石積みや水門、門礎石などについて詳しく説明していただきました。実際の映像を見ることで、参加者の皆さんは、とても理解しやすいようでした。
 講演では、まず、「古代山城」と「神籠石」について説明されました。次に、石城山神籠石について、その特徴を話されました。石城山神籠石は、山口県光市に所在する国指定史跡です。標高362mの石城山、その8合目あたりを列石が約2600mにわたって取り巻いているとされています。また、4つの水門跡や2つの門跡、版築土塁などが確認されています。他の古代山城を例に挙げながらわかりやすくお話していただきました。
 対談では、「神籠石」が造られた時期について、朝鮮半島の情勢からの考えを向井氏が話されました。また、神籠石の城の造りについての話もありました。さらに、まだその所在地が判明していない長門城についても話が及びました。
 とても暑いなか、たくさんのご参加を頂き、たいへんありがとうございました。