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金田城(かなたのき)・長崎県対馬市

 金田城(かなたのき)長崎県対馬市

 古代日本の国防の最前線「金田城」を御紹介します。

 日本書紀 天智3年(西暦664年)に、「対馬・壱岐・筑紫に防(さきもり)、烽(とぶひ)を置く」との記事があります。

 前々回に御紹介した「水城」が築造されたのと同時期のことです。そして、天智6年(667年)11月に「対馬に金田城を築く」との記事がみえます。

 国道382号線を厳原から美津島町鶏知に向かって走り、鶏知で県道24号線を箕形に向けて進むと、ほどなく金田城のある城山(じょうやま)入口を示す看板に出会います。車がやっと1台通れる、コンクリート舗装の道をたどると、登山口に着きます。

 ここからは旧日本軍が建造した砲台用の軍用道路で、起伏の大きなこの道を徒歩でたどり、途中、壮大な金田城の石積みの城壁(石塁)をみながら頂上に至ります。西方向に向け、東シナ海の素晴らしい眺望が開けます。足下には、非常に強固に造られた砲台跡が風雪にさらされています。

金田城は昭和57年3月に国の特別史跡に指定されています。

 写真上段:東南角の石塁(金田城壁石垣と表示)

 写真中段:三ノ城戸(海側からみて左側)

 写真下段:頂上からの眺望