鬼ノ城(きのじょう)・岡山県総社市
鬼ノ城(きのじょう)は、岡山県総社市に所在する古代山城です。7世紀後半に唐・新羅の連合軍の侵攻に備えて、鞠智城などとともに築かれたと考えられています。
この鬼ノ城は、鬼城山(標高約397m)の山頂付近に位置し、周囲を土塁と石塁によって囲み、城内の総面積は約30haに及びます。総社市教育委員会や岡山県古代吉備文化財センターによって実施されたこれまでの発掘調査において、城門4ヶ所、水門6ヶ所、礎石建物跡などが確認されました。
1986(昭和61)年には国の史跡に指定され、2001(平成13)年からは、総社市教育委員会によって西門の復元をはじめとする各種整備が進められています。復元された西門からは、遠く瀬戸内海のほうまで見渡せます。
また城内は、歴史ファンのみならず、山登りやハイキングを楽しむ人で賑わっています。岡山方面に行かれた際には鬼ノ城へ寄ってみられてはいかがでしょうか。
写真は、上からそれぞれ、復元整備された西門、北門、そして屏風折れの石垣です。